PMP資格維持:PDU登録するならCCRハンドブックは必読です

2020年5月7日

みなさん、PMP試験に合格した後のことをご存じですか。管理人も知ってはいたのですが、忘れたフリをしていました。しかしこれを忘れる?と努力の末に取得したPMPの資格維持ができません。要は失効してしまうということです。今回はそんな資格維持方法について書いていきます。

資格維持とは何か

資格維持に必要なもの

PMI主催の資格に関して、PMIは数年単位のサイクルで資格維持を義務付けています。

まずはPMIが発行している「CCRハンドブック」を参照してください。また、PMI日本法人の「よくあるご質問」サイトにも資格維持に関するFAQがわかりやすい事例とともに記載されていますので、合わせて参照してみてください。

PMI日本法人の「よくあるご質問」サイトへのリンク

CCRハンドブックへのリンク

「CCRハンドブック」は、できることならPMP試験に合格した後、すぐに参照されたほうがいいと思います。管理人は知っていたけど、知らないフリをしていた一人です。

「CCRハンドブック」を参照されれば、管理人の記事など不要なのですが、どのようなものか概要を記載していきたいと思います。

なお、本記事は「2020年5月時点」の情報に基づいておりますので、ご了承ください。

「CCR」とは

そもそも「CCR」とは何の略でしょうか。

「Continuing Certification Requirements : 継続資格要求」の略です。

そのプログラムということで、CCRプログラムが正式な名称です。

CCRハンドブックについて

非常に重要な資料です。

PMP試験に合格して浮かれているのもつかの間、すでに資格維持のためのサイクルは開始されています。その際の指針となるべき資料が「CCRハンドブック」です。

合格者は必ず目を通してください。そして自分の資格維持のための計画を立てましょう。

さて、そのような重要なCCRハンドブックについて、ざっと見ていきましょう。

目的

CCRハンドブックの目的は、『”PMI資格(PMPも含まれます)を積極的に維持するため”に書かれたもの』ということです。

この「積極的」というところがポイントで、自発的に「維持」するための行動指針を示しています。

構成

「CCRハンドブック」の構成について簡単ですが記載してみます。ただし、PMP資格取得者でかつそれ以外のPMI資格を保有していない方を対象としています。

概要

CCRプログラムに関する概要が記載されています。なぜCCRプログラムが必要なのか、その目的は何かなど、PMIの資格維持に関する思想を読み取れます。

必要条件

どうすればPMI資格の維持ができるのか、何が必要なのか(要するに、必要なPDUがどのくらい必要か)が記載されています。

PMP資格以外のPMI資格も含まれております。PMP資格ですと、3年単位(3年で1サイクルです)で「60PDUが必要である」と記載されています。

さらにそのPDU(後述)の内訳についても記載されています。教育関連で最低いくつのPDUが必要か、それ以外ではいくつのPDUが必要かなどです。

ぜひ抑えておいてほしい数字です。どうやってPDUを取得していくかの計画を立てるためにも必要ですね。

新旧のCCRプログラムの相違点なども記載されていますが、2015年以降に資格取得された方にはあまり関係ない話なので割愛します。

プロセス

要は「PDUの取得と登録の方法はこのようになりますよ」的なプロセスフローです。さして重要ではないでしょう。

さりげなく「更新料」の支払いタイミングについても記載されていますので、お見落としなく。

PDU

PDU(Professional Development Unit)についての詳細が記載されています。このPDUについては、個別に記載したいと思いますので、ここでは簡単に記載します。

要は取得した資格に関する「学習」や「活動」について「定量化された単位 = PDU」でPMIに報告することです。

この報告内容を「PMIに申請」→「受理」→「承認」されれば、晴れて申請内容が登録されPDUが加算されていきます。

これを、指定の期間(サイクル)内に必要なPDU分加算していくことで、資格が維持されるという仕組みです。

費用

PMI資格は一定のサイクルで更新料を支払わなければなりません。

これは管理人も見落としていました。民間の資格なので致し方ないのかもしれません。しかしながら支払うとなるとそれなりの費用がかかります。

会社都合で取得された方は、会社にて費用を負担してもらえるでしょう。

管理人のように自己都合で取得された方は、会社で費用負担してもらえるのか微妙です。まずは会社に事情を説明するなりして負担してもらえるか交渉してみるのが良いと思います。

更新料は以下の通りで、PMP資格の場合は3年サイクルです。

  • PMI会員:US 60$
  • 非会員:US 150$

まあ、それなりの費用ですね。支払の期限なども記載されているので必読です。

さらに「監査(Audit)」に関しても記載されています。要注意です。

その他

そのほかのトピックに関して記載されています。

  • 「複数のPMI資格を維持する場合」

  • 「資格のステータスに関して」

    • 要はどうなると資格が停止状態になり、また資格が失効するかの基準について記載されています。

  • 「新CCRプログラムへの移行」

関係するところがあれば参照してください。

「資格のステータス」に関しては、ぜひとも一読しておいた方がいいかもしれません。資格取得後すぐに読まれるのが望ましいでしょう。

PDUとは

それでは、「CCRハンドブック」でも多量のページを割いて説明されている「PDU」について考察していきたいと思います。

PDUとは何の略か?

PDU(Professional Development Unit 専門能力開発ユニット)

日本語訳は不要でしょう。PDUで認知してください。

なぜ必要なのか?

CCRハンドブックから抜粋します。ちょっと抽象的な感じもしますが、PMIの趣旨がわかりやすいと思うのでそのまま記載します。

  • 資格保有者の継続的な学習と職務能力開発を強化すること

  • 資格認定を受けた実務者の妥当性を確保するために、職務能力開発分野の方向性を提示すること

  • 個別学習の機会を推奨し評価すること

  • 専門能力開発を実施し記録する低みを提供すること

  • PMI資格の世界的な認知と価値を維持すること

要するに、PMI資格を維持するに足りる「学習」や「活動」をしっかりと実施しているかを問われるということです。

実施した内容については人それぞれなので、それを定量化するために「PDU」というモノサシを使って申請するということです。

すなわち『取得した資格に関する「学習」や「活動」について「定量化された単位 = PDU」でPMIに報告すること』です。

PDUの内訳

「PDU」と一口に言っても必要な分野があり、各々適切な配分で申請する必要があります。

PDUで申請できる分野は大きく2つに分かれています。

そして、3年を1サイクルとして、PMP資格では、1サイクルで最低60PDUが必要です。1PDUは1時間です。0.25PDU単位で申請ができます。

申請が可能な分野は次の通りです。2015年から変更されて現在のようになっています。

  1. 教育分野:自主学習を実施した実績の時間単位です。PMP資格では最低35PDUが必要です。

  2. 専門職へのギブバック活動分野:実務実績・社会貢献に費やした時間です。PMP資格では、最大で25PDUまで申請が可能です。

このことから、以前は上記「2.専門職へのギブバック活動分野」で必要PDUの大部分を申請できたようなのですが、現時点(2020年5月)では「教育分野において最低でも35PDUは必要」ということがわかります。

教育分野でPDUを申請しなければ、資格維持はできません。

しかも「2.専門職へのギブバック活動」は必須ではありません。教育分野だけのPDU申請でも問題はありません。

教育分野の内訳

教育分野に関して、PMIはさらに細かい内訳を要求しています。

すなわち「PMIタレント・トライアングル」に沿った教育受講を求めているのです。

「PMIタレント・トライアングル」とは一体なんでしょうか。

CCRハンドブックにも簡単に記載されていますが、PMBOK第6版に細かく記載されています。

要はPMに求められる能力(スキルセット)の組み合わせです。次の3つです。

  • テクニカル・プロジェクトマネジメント

  • リーダーシップ

  • ストラテジック&ビジネスマネジメント

この3つの分野を満遍なく学習することが求められています。

PMP資格では各々最低で8PDUが必要です。それ以外はどのタレント・トライアングルの分野からでも問題はありません。

最終的に合計で、最低35PDUが必要です。

CCRハンドブックには取得方法について図解で説明もされています。わかりやすいようなわかりにくいような微妙な記載ですが、一読することをお勧めします。

さらに教育分野のPDUの取得方法について、以下の通り、いくつかの方法について記載されています。

  • Course or Traning(コースまたはトレーニング)

    • まさに「そのまま」なのですが、教育コースを受けて合格・終了すれば申請できます。費用がかかりますが、一番手っ取り早そうですね。

  • Organization Meetings(組織のミーティング)

    • PMI支部などでのミーティングなどを想定しているようです。面倒そうなので却下です。

  • Online or Digital Media(オンラインまたはデジタルメディア)

    • 先ほどの「Course or Traning」と類似しています。要はe-Leraningです。さまざまな種類から選択できそうです。

  • Read(読書)

    • 本の内容は問われそうですが、これも自分のペースで獲得できそうです。候補ですね。

  • Informal Learning(非公式学習)

    • 非常にアバウトに定義されている分類です。「指導を受けたり・・」とか「昼食学習会に参加・・」などと言ったものを指すようです。これは監査資料を提出するのが面倒そうなので却下でしょうか。

専門職へのギブバック活動分野について

そもそも「ギブバック」とは何を表しているのでしょうか?

辞書で意味を調べると「返す」という意味のようです。返す活動というのもイマイチな日本語なので、いろいろとウェブサイトを見ていました。その中で一番しっくりきたのが、「恩返し」という意味ですね。社会へ恩返し、すなわち社会貢献のようなニュアンスでしょうか。

ギブバック活動で登録できる分野は次の通りです。確かに「恩返し」の要素も含まれているようですね。

  • Work as a Practitioner(実務者として仕事をする)

    • 要は「プロマネの専門家」として仕事に従事しているかということですね。実務では何千時間と携わっているかと思いますが、最大でも8PDUしか申請できません。監査資料の作成が大変そうです。

  • Create Content(コンテンツ作成)

    • 読んで字のごとし、何かのコンテンツを執筆したか、ということです。本・ブログ・記事など、さまざまなコンテンツを作成したことが証明できれば申請できます。これも同様に監査資料の作成が大変そうですね。管理人もコンテンツ(ブログ)を執筆していますが、申請しようとは思いません。

  • Give a Presentation(プレゼンテーションの実施)

    • プレゼンテーションや講演会を実施したきた場合は申請できるようです。これもハードルが高い分野ですね。管理人はそもそも講演会などできるような高尚な人間ではありませんので却下です。

  • Share Knowledge(知識の共有)

    • これもハードルが高そうな分野です。メンタリングや教育などを実施してきた場合申請できるようです。単なる部下の指導とかではダメそうな感じがするので、最初から却下です。

  • Volunteer(ボランティア)

    • ボランティアです。何をどうすればよいのか、まったく想像ができなかったため、最初から想定外です。

「専門職へのギブバック活動」は、どれも証明するのが難しそうなのが難点です。

そもそも実務をこなしながら、執筆や教育・講演会の実施など、なかなかできそうもありません。

管理人は、この分野での申請をすべて諦めました。そうです。教育分野一本で攻めることにしました。

そのため、この分野での申請を試みようとしている方には申し訳ないのですが、ほかの方のブログなどを参考にしてみてください。

まとめ

「CCRハンドブック」について考察してきました。

くどいようですが、合格した後、すぐに「CCRハンドブック」を参照してください。そしてPDU取得の計画を立てましょう。

本記事では書ききれませんでしたが、管理人の取得方法や、PDU登録方法などについても書こうと思っています。それではみなさまの参考になれば幸いです。