PMBOKガイド第5版と第6版の比較の試み

2017年9月9日

ようやく、PMBOKガイド第6版の日本語版PDFファイルを入手しました。ざっと査読した程度ですが、第5版と第6版の比較(日本語版)を書いていきます。著作権に触れない程度に記載します。詳細を知りたい方は、PMI会員になることをおすすめします。また、それらを踏まえて、第5版での資格取得を勧める理由も記載します。

PMBOKガイド第5版と第6版の比較について

管理人の感想としては、第5版に比べて、第6版は難易度が上がっていると感じました。ただ、第5版に慣れているせいか、あちこちに違和感も持ちました。初読なのでなじめていないだけだと思いますが。大ざっぱに次のような違いを感じました。

  • 時代に即した対応(アジャイル型)も含まれるようになった。
  • プロセスの数が増えたことで、覚えなければならないことが増えた。
  • パート別に記載されるようになったことが何か意味を持つのか? まだわかりません。

以下、比較点を上げていきますが、すべてを把握した上で、比較したわけではないことを、お断りしておきます。正確であることも保証できません。あくまでも管理人の個人的な感想ということを理解いただいた上で、参考にしてください。

現時点での比較結果

PDFファイルサイズが異なる

  • 第5版 : 約15.2MB
  • 第6版 : 約102.3MB (6.8倍!)

なぜこんなに巨大化したのかはわかりません。

ページ数が異なる

  • 第5版 : 633
  • 第6版 : 776

パートに分かれるようになった

  • 第5版 : 特にパート分けは、なし
  • 第6版 : 3つに分かれている

パート1

プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOKガイド)

  • 各知識エリアの説明が中心(横串)

パート2

プロジェクトマネジメント標準

  • 各プロセス群において、使用するプロセスの流れをまとめ、わかりやすくしたものと見受けられる(縦串)

パート3

付属文書、用語集、索引(その他のもの)

1~3章の内容が大幅に変更されている

  • 時代の流れに追いついたというか、第5版ではなかった概念が付け加えられています。
  • プロマネの資質(コンピテンシ)に関する記載が大幅に増えているように感じました。PMPを取得しても実務では役に立たないという批評を考慮してのことなのでしょうか?
  • “PMIタレント・トライアングル”という図を基にして、必要なスキルの説明が続きます。
  • マネジメントとリーダの違いについても言及されています。アジャイル型を意識してのことでしょう。この比較は、管理人も比較の記事を書いてみよう、と思っていたところですが、先を越されました。記載されている内容も、当然ですが、深い内容でした。

アジャイル型に関する記載が、随所に記載されるようになった

  • 知識エリアの冒頭でアジャイル型に関する記述がされている。
  • PMIは、アジャイル型に対する取り組みを行っています(試験もあります)。そのエッセンスがPMBOK標準に取り入れられたことになるでしょう。今後はプロジェクトマネージャの必須知識になることは間違いありません。

知識エリアの名称が変更になった。(1つ)

  • 知識エリアの名称だけではなく、意味づけの変更もされているようです。

プロセスの増減が発生、トータルで増加となった

  • 第5版のプロセス数合計 : 47
  • 第6版のプロセス数合計 : 49

プロセス名称がよりわかりやすくなった。

  • 第5版 : 「xxxxマネジメント」などと記載
  • 第6版 : 「xxxxマネジメント」などと記載されるようになり、何をやるのかが明確になった

ITTO(インプット、ツールと技法、アウトプット)が整理されわかりやすくなった

  • 整理されてはいるが、第5版とは増減が多数ある。(どれくらい差があるのかは確認していません)
  • 知識エリアとのマッピング表が記載されている。
    • どのツールと技法が、どの知識エリアに登場するかがわかります。でもこれを覚えるとなると、ちょっと気がめいります。
  • 聞きなれないツールも登場している。
    • 例)デザイン・フォー・エックス(DfX)など新参者ですね。

実施が不可能と思われた点が改善されている

プロジェクトマネージャが制御できない対象は、用語が「コントロール」から「監視」に変更されています。管理人も納得です。

  • リスクのコントロールは不可能であること。
  • コミュニケーションのコントロールは不可能であること。
  • ステークホルダーのコントロールは不可能であること。

PMBOKガイド第5版での資格取得の勧め

PMI本部のウェブサイトでは、PMBOKガイド第6版対応の試験は、2018年第一四半期から始まるようなアナウンスがされています。(2017年9月現在)

しかし、第6版での試験内容が未知数であるため、PMP試験を受験しようと考えている方は、できる限り早く第5版での合格を目指したほうが得策だと考えます。教材関係や資格学校の対応もこれからだと思います。試験問題もどのように変わるのか予想がつきません。

第5版であれば実績のある教材や教育が数多く存在します。また、PMP資格取得関連のウェブサイトを確認したのですが、割引キャンペーンをしているところがいくつかありました。お得ですね。独学者だけではなく、会社推進で受験される方も早めの受験をおすすめします。

本ブログでも管理人が仕入れた情報はどしどし掲載していきます。ちなみにIPA(情報処理推進機構)プロジェクトマネージャ試験が第6版に準拠するという話は、今のところありません。もしどこかで聞いたことがあれば、管理人にも教えてください。

まとめ

確かに、PMBOKガイド第6版を査読した感想では、第6版をしっかりと読み込み理解すれば、第5版を理解するよりも、理想的なプロジェクトマネージャに近づけるのではないかと思いました。管理人も少しずつ第6版を理解していきます。(資格取得をするときのような勢いはありませんが)生涯学習人であることも“リーダの資質とスキル”に記載されていますので。

また、管理人はPMI本部から正式にPMBOKガイドを使用する許可をもらっていません。そのため残念ながら、概要のみの記載となりました。

詳細を知りたい方は、PMI会員になって(有料ですが)、PMBOKガイド第6版を入手しましょう。英語版もダウンロードが可能です。ちなみに、第5版もまだダウンロードが可能でした。(2017年9月7日現在)

それから、ダウンロードしたPDFファイルは、セキュリティーが頑丈に施されていますので、取り扱いには注意してください

  • パスワードで保護されている。
  • ページのフッターに、会員名と会員番号が埋め込まれている。
  • 文書のコピーが許されていない。

流出したら、誰がダウンロードしたものか一目瞭然です。気をつけてください。PMI倫理・職務規定に従うことも義務付けられていますから。

 

PMP試験

Posted by wpmaster