プロジェクトマネージャに必要なのは知識より情熱?
よく聴く言葉です。「プロジェクトマネージャは情熱が必要である」と。
確かにそう思えることもあります。「プロジェクトを成功させるぞ」といった気合と情熱が。果たしてそうなのでしょうか? みなさん情熱を持って取り組んでいますか?
自信を持って言える方は、この記事は読み飛ばしてもらってOKです。
情熱とは一体何か?
そもそも情熱とは一体何なのでしょうか? このような意味だそうです。
情熱(じょうねつ)は、激しく高まった気持ち。感情が熱している(熱されている)心理状態。
英訳すると「passion」です。
情熱を持って仕事をするなんて、いまどきいるのでしょうか?
しかし、プロジェクトマネージャは、情熱を持って取り組むべきと考えます。
プロジェクトマネージャは情熱を持って何をする?
プロジェクトマネージャは、何に情熱を持つべきなのでしょうか? 管理人は次のことに情熱を持つべきではないかと考えるようになりました。
- プロジェクトマネジメント計画を立てること
プロジェクトはここからはじまります。プロジェクトマネジメント計画書を作成することが、これからのプロジェクトの命運を握っているといっても過言ではないでしょう。
まずここに情熱を注ぎましょう。他の局面でも考えられますが、いちばん重要なところは、この計画段階だと考えます。
なぜプロジェクトマネジメント計画書に情熱が必要か?
なぜ、プロジェクトマネジメント計画書を立てるときに情熱が必要なのでしょうか?
それは、次のことがあげられるからです。
- 自分のプロジェクトだという思いを高めるため
- 絶対成功させようという気持ちを高めるため
自分のプロジェクトだという思いを高めるとは?
このプロジェクトは、プロジェクトマネージャである「自分」にかかっているのだ、という気持ちが入ると、プロジェクト・マネジメント計画書にも、気持ちが入ってきます。
まずは、思い入れが必要です。そうすることで、プロジェクトにかける情熱も高まってきます。
絶対成功させようという気持ちを高めるとは?
これは、誰もが思うことかもしれません。誰よりも「成功させよう」という気持ちが加わることで、より一層プロジェクトマネジメント計画書に魂が込められてきます。
プロジェクトマネジメント計画書は、プロジェクトマネージャが気持ちを込めて作るべきです。その気持ちとは「絶対成功させよう」という気持ちです。すなわち情熱と呼んでも良いでしょう。
そうすることで、計画書のすみずみまで、プロジェクトマネージャの意思が通ったものになることでしょう。
情熱が入っていないとどうなるか?
全くの逆です。過去のプロジェクトの焼き直し計画書を作っていた管理人が陥ったことです。
情熱が入っていないため、気持ちも込められていませんでした。以前別記事でも書きましたが、まともなプロジェクトマネジメント計画書ではありませんでした。
情熱のないプロジェクトマネジメント計画書はゴミ?
まさに、「情熱のないプロジェクトマネジメント計画書はゴミ」ですね。プロジェクト関係者を不幸にしてしまうかもしれません。
情熱を持つと何かメリットがあるのか?
あります。自信があるから情熱も持てるということになるので、自信を持って計画を立られるはずです。自信を持って立てた計画は、誰に対してもよどみない説明ができるはずです。
これを、さまざまな不安を抱えたままの状態で計画を作ると、自分の意思をこめていない借り物の様な計画になるので、突っ込まれると答えられなくなります。
情熱を持って作った計画ならばそのようなことはありません。自分の意思がこめられているからです。
これは後々大きな差を生んで生きます。
情熱をもてない理由はある?
情熱を持てない理由があります。それは次の2点が考えられます。
- 先が見えない不安
- 自分のスキル不足
先が見えない不安
一つ目は「先が見えない不安」が考えられます。
そのような状態で「情熱を持って進めましょう」といっても、無理ですよね。何が起こるかわからないのですから。
先が見えないと、いろいろなことが不安に思えてきます。
自分のスキル不足
二つ目は、「自分のスキル不足」による不安というもの考えられます。
何をすればよいかわからない(そのような方はプロジェクトマネージャをしていないかもしれませんが)とか、どうプロジェクトを進めていけばよいかがわからないなど。
「やる気を出せ」といっても空回りしてしまうか、違う方向を向いたものになってしまうでしょう。
どうすれば情熱をもてるようになるのか
それではどうすれば情熱を持つことができるようになるのでしょうか?
次の事が考えられます。ただし、即効性がある対策はなさそうですね。
- 「不安」を解消する。
- プロジェクトマネージャを楽しむ
「不安」を解消する
それは、先ほど挙げた「不安」を解消することがいちばんの近道です。
そのためには、プロジェクトマネジメントスキルを磨いて、自信を持つことが一番早道です。
プロジェクトマネジメントスキルを磨くには、経験が一番なのですが、資格取得をすることで、知識を習得することもお奨めします。
これで、先程あげた2点の不安点は解消できるのではないでしょうか?
「知識を得ることで自信をつけ、得た知識で先を見られるようになる」どうですか?
「実践していない」という不安は残りますが、それも時間の問題でしょう。
プロジェクトマネージャを楽しむ
「不安」を解消できれば、プロジェクトマネージャはとても楽しいものに思えてくるのではないでしょうか?
しかし、そう簡単にはその境地にたどり着くことは難しいでしょう。当面は不安を消すために力を入れていくことが大切です。
そうすれば、自ずとプロジェクトマネジメントが楽しく思えてくるのではないでしょうか?
まとめ
管理人は情熱がないプロジェクトマネージャだったと思います。どちらかというと淡々とこなせるようになることを望んでいました。
ある程度、自分のプロジェクトマネジメントのスタイルができてくれば、淡々とできるようになると思います。
しかし、どれとして同じプロジェクトはありません。最大公約数的な発想で効率化はできそうですが、ステークホルダーの要件を取ってみても、同じことはありません。
それなので、淡々とこなそうとしても、そうはさせてくれないのがプロジェクトです。独自性というものですね。
そのため、否が応でも情熱を持って取り組む必要が出てきます。このプロジェクトは最初で最後ですから。
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