品質の意味をざっくりと説明してみる
プロジェクトマネジメントをしていれば「品質」という言葉を良く使いますが、うまく説明できますか?
「品質の意味はこれです」と説明できる方はすごい人だと思います。
管理人は、意味が腹落ちするまでに、長い社会人生活を送ってきたと感じています。もっと若い人たちに意味を知ってもらいたく書いてみました。
品質とは何か?
ざっくりと定義
ざっくりとですが、プロジェクトで使う品質とはこのような定義です。
- 要求事項をみたすこと
要求事項を満たしていない場合、「欠陥」といいます。
PMBOKの定義だと、ますますわからなくなりますが、念のため引用しておきましょう。
一連の固有の特性が要求事項を満足している度合い。
正直管理人にはピンときませんでした。
さらに品質には2つの要求事項が含まれているので注意してください。
明示的に要求されている要求事項
これは、要件定義などでまとめられた要求事項です。誰が見てもわかる要求事項を指しています。
暗黙的に要求されている要求事項
これは、要件定義は出てこない要求事項です。具体的には「システムとあこうあるべき」などといった、本来もっていなければならない事項が該当します。
この取扱が、プロジェクトの成否の大きな分かれめになる場合があります。
品質とは要求事項を満たすこと
「要求事項を満たすこと」と簡単に書いていますが「要求事項を満たすこと」を担保するために、PMBOKでもひとつの知識エリアを割き大量の説明をしているくらい、品質は重要なことです。
品質という言葉は、そのままではなく「品質管理」、「品質コスト」など、組み合わせて使われます。
また品質には「品質と等級の違い」などという小難しい話も出てきますが、これは別記事で書きます。
なぜ要求事項を満たすことが重要なのか?
要求事項を満たすことはそれほど重要なことなのでしょうか?
説明する必要もありませんね。お金を払う対価として「要求事項を満たした成果物」を手に入れるわけですから。
昨今、「●●製品の品質が低下した」と、ニュースなどでも簡単に言っていますが、これも分解してみると「顧客が要求している品質を、●●製品は満たせなくなった」ということです。
顧客の要求が増えたたり、変わったりして、●●製品は満足させられなくなった、ということでもあります。
まとめ
PMBOKの「プロジェクト品質マネジメント」は内容が難しいと管理人は感じました。
よく言われているのが、製造業向けの用語やツールが多いためでもあります(品質7つ道具など)
しかしそれ以前に「品質とは何か?」がしっかり腹落ちしていないと、ひたすら用語を暗記するだけになってしまいがちだと感じました。
みなさんも、品質とは何を指しているのか、をしっかりと腹おちさせた状態で望んでください。
試験の突破だけではなく、実務でも役立てようと考えているならば、しっかりと腹おちさせたてください。
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