IPAプロジェクトマネージャ試験:午前試験内容の考察
別記事(情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験の特徴)でも書きましたが、さらに試験内容の詳細について考察していきます。
管理人のような、試験初心者の観点でみていきますので、経験者の方には物足りないかもしれません。
また、さまざまなサイトで情報処理技術者試験に関しての情報は得られます。そちらも大いに参考にしてください。
特に、IPA(情報処理推進機構)のサイトは必見です。今回は午前試験について書いていきます。(2017年8月時点の情報です)
IPAプロジェクトマネージャ試験の構成と内容について
繰り返しますが、プロジェクトマネージャ試験は、他の高度試験と同じように、次の4つに分かれています。
(IPAサイトから引用、2017年8月時点)
別記事(情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験の特徴)では、管理人の観点で概要を記載しましたが、さらに詳細を追記して行きます。
個人的な感想も含まれていますが、ご容赦ください。
午前試験の概要
午前試験の概要について、さらに詳細を説明します。午前試験は、2つの試験に分かれています。
午前Ⅰ
概要で記載
- 応用情報技術者試験の難易度の問題が出題される。
- 出題範囲は、プロジェクトマネージャに関連する範囲に絞られる。
追記
- マークシート方式で、1問あたり、4つの選択肢から選択する方式。
- 応用情報技術者試験(AP)の午前問題から、プロジェクトマネージャに関連する(知っておくべき)問題が抽出される。出題範囲は、シラバスに記載されているので内容を確認してほしい。
- 免除制度がある。そのため、受験したならば、最悪午前Ⅰは合格レベルに達したい。そうすれば、次回受験時には、午前Ⅰは免除され、午前Ⅱから受験できるアドバンテージが得られる。
- 応用情報技術者試験(AP)の問題といってもピンとこないであろう。正直、なめてかかると太刀打ちできないレベル。
- 50分で30問解くことになる。1.6分/1門の計算になる。これだけ見ると本当か、と思うくらい時間がないように思えるが、実際時間が足りない。
- 試験問題のイメージ(全文はちょっと載せられないので、雰囲気だけでも・・)
午前Ⅱ
概要で記載
- 応用情報技術者試験の難易度の問題に加え、プロジェクトマネージャに関連する分野のより高度な問題が出題される。
- 専門性が高い高度な問題が出題されると考えてもらえば良い。
追記
- マークシート方式で、1問あたり、4つの選択肢から選択する方式。
- 特定の分野が、Lv4の問題になる。応用情報技術者試験(AP)の午前問題はLv3と規定されている。
- Lv4の問題は、プロジェクトマネージャに関連する分野で、範囲は多くないが、かなり専門的な内容を問われる。
- PMBOK用語からの出題もある。(PMP試験と比較すると、そう難易度は高くない印象でした)
- Lv4の問題と、Lv3の問題がミックスされて出題される。
- Lv4の問題は、当たり前だが、Lv3の問題より手ごわい。結構深い知識を仕入れる必要がある。
- 午前Ⅱ以降は免除制度はない。
- 40分で25問解くことになる。これも午前Ⅰと同じく、1.6分/1門の計算になる。午前Ⅰより難度が高い問題が含まているため、さらに時間が足りなくなるので注意。
- PMBOKの範囲から出題されている問題の例。「公式に承認する・・」なんて言い回しPMBOK風です。
午前試験の考察
侮ってはいけない
プロジェクトマネージャ試験に限らず、高度情報処理試験の場合、午後問題、特に論文試験に受験者の注目が集まり、その対策本(後日紹介します)がもてはやされています。
しかし、声を大にして言いますが、午前試験を侮ってはいけません。
過去に他試験区分を受験した方や、合格された方は、どういうものか百も承知かと思いますので読み飛ばしてもらっても結構ですが、初めて情報処理技術者試験を受験される方は、先に午前問題の勉強を十分にこなしてください。
最低でも免除制度対策はすべき
特に午前Ⅰ試験の免除制度対策は重要です。
残念ながら本試験が不合格となった場合でも、午前Ⅰ試験が基準点より超えている場合は、次回以降の高度情報処理試験受験時に、最長2年間午前Ⅰ試験が免除になるからです。
これを逃さない手はありません。次回受験時に「午前Ⅰ試験の対策をしなくて済む」というアドバンテージは非常に大きいものです。
その分、他の午後対策などに力を入れられますから。
まとめ
管理人は午前Ⅰ試験免除制度に該当しなかったため、普通に午前Ⅰ試験から受験しました。
試験が始まってもやたらと空席があるなと思っていたところ、午前Ⅱ試験から人がわんさかやってくるではないですか。みんな午前Ⅰ試験を免除された方達です。
できれば、一発合格を目指しましょうと言っても、難しいかもしれません。ですが、午前Ⅰ試験の合格は必須と思って取り組みましょう。
特に初学者の方、険しい道のりであることは間違いないのですが、乗り越えていきましょう。
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