情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験の特徴

2017年12月16日

まずは、敵を知ることから始める必要があります。

本ブログで対象としている、情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験と、PMP(Project Manager Professional)試験には、それぞれ特徴と共通点があります。

今回は、情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験の特徴について、書いていきます。

情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験とは

試験の概要

情報処理技術者試験ということなので、当然ですが、IT関連の試験となっています。IT業界に関連する人たちが対象となっていることです。

ここが、PMP試験とは異なります。PMP試験は、IT業界以外のさまざまな業界のプロジェクトマネジメントも対象としているので、試験内容も抽象的な内容となっています。

試験内容の概要は後述していきますが、情報処理に関連する問題が多いということです。

ということは、われわれSE上がりの人間としても、大部分(特に午前問題)は、慣れ親しんだ業界用語や文言で太刀打ちできそうな気がしてきます。

今まで培ってきた、情報処理に関する知見・経験が生かせます。

そこに、プロジェクトマネージャとしての専門的な知識を付け足していけば、十分合格できるレベルに到達できそうです。

合格後の待遇

また、合格後の待遇に関してです。

こればかりは各社異なるので一概に言うことはできませんが、管理人の所属組織では、PMP資格保持者より、情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験資格保持者の方が、優遇されています。(昇級・昇格、資格手当、一時金など)

IPA(情報処理推進機構)のサイトで調べる

試験内容がどのようなものかを知るには、IPA(情報処理推進機構)のウェブサイトで調べるのがいいと思います。

プロジェクトマネージャ試験のリンク先は次の通りです。

試験区分一覧(PM)

まずはこのページで試験概要を参照してください。

2017年8月時点のサイトでは、H28年度の合格者率が、14.8%となっており、あまり高くない数であることがわかります。

まずは、情報処理技術者試験の中で、プロジェクトマネージャ試験受験者の対象を引用します。

概要 プロジェクト全体の意思決定を実行し、品質・コスト・納期に全責任をもち、前提・制約条件の中でプロジェクトを確実に成功に導き、プロジェクトメンバを成長させるマネージャを目指す方に最適です。

1.対象者像
高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を立案し、必要となる要員や資源を確保し、計画した予算、納期、品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者

なかなか高尚な言いましですね。でも試験の特徴がよく表現されています。

あとから出てきますが、PMP試験の対象者像とかぶっています。プロジェクトマネージャとしての理想的な人材は、同じということでしょう。

特徴として表現されている部分は、「高度IT人材として確立した専門分野をもち・・」というところです。

情報処理技術者試験なので「情報処理技術者としての確立した専門分野を持っていること」が前提のようです。

この「確立した専門分野」という箇所が曲者(くせもの)です。

情報処理技術者試験を受験された方はよくご存じかと思いますが、初めて受験される方のために簡単に記載します。

情報処理技術者の試験階層は、IPA(情報処理推進機構)のウェブサイトに、非常にわかりやすい図が記載されているので引用します。

現行の試験制度(平成29年度春期から)

IPAプロジェクトマネージャ試験の制度

目標としている「プロジェクトマネージャ試験」は、高度な知識・技能を持った技術者として位置づけられています。

そのため、出題される内容も当然、高度な内容になっています。

基本情報技術者試験を取得し、かつ、応用情報処理技術者試験を取得して、晴れて知識と技能を習得しているね、と言わんがばかりの構成です。

しかし、そのような時間はありませんし、応用情報処理技術者になりたい訳でもないでしょう。(もちろん取得することは自分の幅を広げる意味でも有意義なことです)

情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験の試験内容について確認する

試験時間・出題形式・出題数(解答数)も参照してください。

試験は丸一日かかります。応用情報処理技術者試験合格者や、過去に午前I試験に合格した人は、午前Ⅰ試験を免除される制度はありますが、午前Ⅱ試験以降は、必須です。

IPAプロジェクトマネージャ試験の試験時間

免除制度に該当しない人は、4つの試験に受からなければなりません。いずれも手ごわい試験たちです。

初めて受験する者にとっては、どうやって試験勉強を進めていけば良いかわからないことでしょう。そういう管理人も全くの手探り状態でした。

さらに、IPA(情報処理推進機構)のウェブサイトでは、試験範囲、過去問なども手に入れられます。

過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)

十分に活用してもらいたいと言いたいところですが、独自で情報収集することは、初学者にはかなりハードルが高いことです。

そこで、管理人なりの各試験の概要を記載してみます。

午前Ⅰ

  • 応用情報処理技術者試験の難易度の問題が出題される
  • 出題範囲は、応用情報処理技術者試験の範囲から「プロジェクトマネージャとして必要と想定される範囲」に絞られる

午前Ⅱ

  • 応用情報技術者試験の難易度の問題に加え、プロジェクトマネージャに関連する分野の「より高度な」問題が出題される
  • 専門性が高い高度な問題が出題されると考えてもらえば良い

午後Ⅰ

  • プロジェクトマネージャに該当する内容で、記述式の問題
  • 穴埋め式や、20〜30文字程度の論述式がちりばめられている

午後Ⅱ

  • 論文試験・・・
  • 腕が痛くなるほどの記述量が求められるという体力勝負の試験・・

長丁場の試験です。

特に、午後Ⅱの論文試験の頃には、体力・集中力も相当使い果たしてしまい、疲労困ぱいでフラフラの状態になっています。

その状態で論文を書くというのは、なんとも・・・エグい試験です。

まとめ

情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験は、高度試験の位置付けなので、難易度が高い試験だと認識してください。

他試験区分も合格している人の意見を聞くと、高度試験としての難易度は、「高い試験だった」という人もいますし、「低い試験だった」と両極端に分かれます。

これは実務経験の差で大きく分かれるためと推測されます。

情報処理試験初心者の方は、甘く考えずに、気を引き締めて取り組んでください。

書ききれなかった部分も多々あるので、詳細は別記事に書いていきます。