プロジェクトの失敗を減らすためにプロマネの魅力を伝えたい
プロマネ、正確に言いましょう。プロジェクトマネジメントはとても奥が深い世界です。プロジェクトマネージャ次第で、プロジェクトが成功するかどうか決まってしまうことがほとんどです。
しかし、世の中には、失敗するプロジェクトが後を絶ちません。なぜなのでしょうか。
いくつか例にあげますが「プロジェクトの失敗を減らすためにプロマネの魅力を伝えたい」と言うことが、私の最終的な目標です。
失敗するプロマネの例
管理人の思いを伝える前に「こんなプロジェクトマネージャは失敗するぞ」という例をあげてみます。実は昔の管理人の姿です。
技術屋であり続けている
ITベンダーの場合、プロジェクトマネージャは、ほとんどがSE出身です。
SEはテクニカルな職種です。技術屋と呼んでもよいでしょう。というか、技術者そのものです。
SEという職種も分ければいくつかに分類できます。このことは、SEの視点で後日書こうと考えています。SEも生粋の技術屋からプロマネに近い人までさまざまです。
さて、そんな技術屋を長年務めていれば、自然に手が動き出す人間になっていることと思います。さらに、そんな自然に手が動き出す人間は、口を動かすことが苦手な人が多いでしょう。
そんな口を動かす人が苦手な人がプロマネをしたら・・・・どんな悲劇が待ち受けていることでしょうか・・・
手を動かすことが好き
技術屋であるSEは根本的、いや本能的に手を動かすことが好きです。手を動かさないと居ても立っても居られません。
そのような「手を動かすことが好きな」技術屋プロジェクトマネージャは、現場にすぐ首を突っ込みます。
レスポンスが悪ければ「どれ、見せてみろ」とチューニングを始めまたり、テストで障害が発生すれば「どれ、見せてみろ」と実機でのテストを始めて「ここがこうで・・」などと解説を始めたりします。
SEリーダやアーキテクトSEならば、好ましい、いや、当たり前の対応ですが、立場上「プロジェクトマネージャ」である以上、これは良いことではありません。
全体を俯瞰できない
それは「全体を俯瞰しようとしていない」ためです。
プロジェクトマネージャに求められる条件の一つとして「全体を俯瞰する」と言うことが挙げられます。
しかし、この「手を動かすことが好きなプロジェクトマネージャ」は、全体を俯瞰することを投げ出して、局所的な現場の問題解決に現実逃避をしているようにも思えます。
そんなプロジェクトマネージャの元で働くメンバーはどうなるのでしょうか。お客様はどうなるのでしょうか。
まさに、全体をコントロールするプロジェクトマネージャが機能していない状態です。扇の要が外れた状態と同じことなので、メンバーはバラバラに好き勝手な方向を向いた状態になってしまいます。
コントロールされないプロジェクトはまさに、現代版地獄絵図のような様相を呈していくでしょう。
折衝下手
SEでもお客様との折衝はします。SEが行う折衝ごとの内容は「仕様決め」などの、わりと閉じた世界であることが多いでしょう。
口下手でも、技術力があれば、なんとかなる場合が多いものです。
しかし、プロジェクトマネージャは、全体を俯瞰してコントロールしてく立場であるため、ベースラインの管理・報告、ステークホルダマネジメントなど、お客様でも上層部の方々との折衝が非常に多くなります。
苦手なだけでは済まされない?
技術屋プロジェクトマネージャは、口下手であることが濃厚です。そのような、口下手なプロジェクトマネージャは、折衝ごとがたいてい苦手です。
ステアリングコミッティーなどと呼ばれる、お客様上層部向け報告会での、問題事項の報告、特にベースライン(コスト、スケジュール、スコープなど)が悪化した場合の報告・折衝ごとでは、心臓が飛び出しそうなくらい緊張します。
苦手だから早く終わらそうとして、「なんとかごまかしてしまえ」や、「取り繕うような対応」、「問題先送り」などやってしまいがちです。
そうすると・・・・先ほど書いた、現代版地獄絵図のような様相を呈していきます。
このようなプロジェクトマネージャでは、成功プロジェクトに導いていくことは困難だと思いませんか?
成功するプロジェクトを増やしたい
管理人はまさに「技術屋かつ折衝ヘタなプロマネ」を地で行っていました。
恥ずかしながら、プロジェクトマネジメントの知識が乏しかったことが大きな原因でした。合わせてプロジェクトマネージャの精神を持てていなかったこともあります。
さすがに「このままではまずい」と思い、一念発起してプロジェクトマネージャ資格を取得しました。そして、学んだことを実務にフィードバックしようと日々チャレンジしています。
まだまだ、手探り状態ではありますが・・・ さらに、それだけでは足らないと思い、自己研鑽の意味も含めて、ブログを立ち上げました。
- そんなプロジェクトマネージャを一人でも減らしたい。
- そんなプロジェクトマネージャの元で働くメンバーを少しでも減らしたい。
- 成功プロジェクトで、お客様を喜ばせたい。
- 実はプロジェクトマネージャはやりがいがあり、楽しいものだ、ということを伝えたい。
まとめ
大層なテーマになってしまいますが、「プロジェクトの失敗を減らすためにプロマネの魅力を伝えたい」と言うことが、私の最終的な目標です。
少しずつですが、テーマに沿って記事を書いていきますので、お付き合いください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません