情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験とPMP試験の共通点
さて、別の記事で、情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験と、PMP試験の概要を書いてきました。
試験の目的や、生い立ち、対象者の違いなどから、それぞれ特徴的な試験であることがお分かりになったかと思います。
そんな違いがある試験なのに「共通点があるのか?」と思いでしょうが、あります。大多数の方はもうお分かりかもしれませんね。
プロジェクトマネージャ試験とPMP試験の共通点
共通点は何か?
もったいつけてすみません。ご想像通り、両試験には共通点があります。
- どちらもプロジェクトマネジメントの試験であること
- 情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験は”PMBOK”に準拠していること
どちらもプロジェクトマネジメントの試験であること
これは、特に説明しなくても良いでしょう。両試験とも、プロジェクトマネージャを対象とした試験です。
プロジェクトマネージャは、プロジェクトマネジメントを遂行する職務に携わる人たちです。
問題なのは「プロジェクトマネジメントの手法はどうなのか?」というところです。
これは、次の項で説明します。両試験ともPMBOKをベースとしています。
情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験は”PMBOK”に準拠していること
いくつかに分解して説明していきます。
PMBOKとは何か?
PMBOKとは、”Project Management Body of Knowledge”(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)の略語です。
PMP試験の根幹をなす知識体系です。
情報処理技術者プロジェクトマネージャ試験の専門分野であるプロジェクトマネジメントの部分も、PMBOKに準拠しています。
そしてどちら試験も「プロジェクトマネジメントの試験であること」が、根底にあります。当たり前ですね。
PMBOKはプロジェクトマネジメント知識のデファクトスタンダードとして認知されています。
学習していくと出てくる用語ですが、PMBOKガイドには、さまざまな業界・業種に合わせて”テーラリング”を行っても良い、と記載されています。
そのため、各業界では特有の制約・条件などに合わせて、PMBOKガイドの内容をテーラリング(修正)を行っています。
これにより、デファクトスダンダードであるPMBOKは、各業界特有のPMBOKに修正された形で、その業界のデファクトスタンダードとなっています。
IT業界でのPMBOKの扱い
IT業界もPMBOK準拠としていますが、具体的な内容については、そのままでは使えない部分や足りない部分もあるので、テーラリングされ、シラバスとして表現されています。
学習が進んでからで良いので、一度、プロジェクトマネージャ試験のシラバスとPMBOKの知識エリアを比較してみてください。(本ブログでも試みます)
似通った記述であることがわかります。
PMP試験とプロジェクトマネージャ試験のイメージ
これらのことから、この二つの試験は「同時に学習を進めたほうが効率が良い」ということになります。イメージはこのような感じでしょうか。
両試験ともPMBOKのエッセンス(主要な考え方)が含まれているイメージで考えてください。
コアとなる部分とでもいいましょうか。まずは、両方に含まれる”PMBOKのエッセンス”を身につけることが早道です。
各試験固有の知識は、並行して進めていけばよさそうです。
まとめ
管理人もこの「両試験に含まれる共通部分」に気づいて、二つの資格を間髪入れずに受験しようと試みました。
具体的な方法は、本ブログで記載していきますのでご期待ください。
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